2019年4月26日

村野藤吾作品と西澤研究室 in 関大

 3月にあった
大阪府ヘリテージマネージャーステップアップ講座で
関西大学を訪れました
 
思い起こせば
建築士の試験や
ある年のきもの文化検定試験
そして
昨年には建築撮影講座などでも
何度も訪れたのですが
このとても広大な学内を
じっくり建物を見て回ったり
博物館や研究室などの見学は初めてでした
 
博物館のある蘭文館も
もちろん村野藤吾氏による設計
 
円形の建物の内部も洒落ています
 
古いはずなのに新しい✨
こういう感覚って「着物」にも通じますね
 
 
建築意匠がご専門の橋寺准教授の解説付きで
校内のたくさんの村野藤吾作品を見て回りました
 
 
 
瀟洒な美しさ
洗練とモダン
 
📷パチパチ撮った画像たちが たくさん過ぎて
選びきれない&載せきれないです💦
 
見学のあとは
第6実験棟へ移動し
建築保存研究室の西澤教授の
西澤研究室の見学と解説

研究員生による説明
 
木造実験用の試験体

法隆寺の三重塔
10分の1
構造の実験以前に
この試験体を一年半掛かりで
彼自身が作成したそう💪
 
 
こちらは
 同じく法隆寺の鐘楼
8分の1の試験体

古代の二重鐘楼の構造特性を持つ

黒の鋼材が鐘の代わり^^

実際に縦震と横震の実験ができ
耐震性を研究できる装置


こちらは
金剛寺の多宝塔
7分の1の試験体

その他
鉄骨構造学や耐震工学の実証的な研究や
歴史的建造物、文化財建造物の保存修復や活用に必要な研究をされている...

そんな研究室をリアルに見学

興味深くてたいへん勉強になりました


この日は初春の陽気でしたが
気温が低く
ラストの講義は嬉しい温かい飲み物とお菓子付き

西澤教授の心遣いに感謝~^^

講義の内容も興味深かったです

ヨーロッパでは
社会的地位を築いた人々は
こんな家を建てるのがステータスになっていて
 
屋上緑化や
土と木の家
 
CO2削減を身をもって生活されています
 
 
 
環境を大切にする先進国であるドイツ
 
ドイツの文化財修復や
ギルドの復活に
日本の技術が注目され
技術指導も行っています
 
最近の技術ではなく
伝統技術 左官の技術です
 
 
日本のような豊潤な土壌ではない
植物が育ちにくいゲルマン地方などでは
土に対するたいへん強い憧れがあるそうです
 
雑草がないから肉食にならざるを得なかった歴史
 
 
先日 火災に遭ったパリのノートルダム大聖堂修復にも
日本の技術が必要とされることと思います
 
 
あと
関大校内に
素敵な場所を見つけました
 
こんな風に
高松塚古墳壁画が
精密な大型美術陶板で
原寸大で再現されていました
 
 
 
真に美しいものは
時代を超越する力を持っていますね
 
 
日本の「伝統建築」はもちろん
「着物」にも
そんな力があると
想いを巡らせました
 
 
まもなく
平成の時代の幕が下り
新しい令和の時代の幕が開けます
 
大切に受け継いでいきたいです...♡